【ギフテッドな日々】障害と天才の挟間より速報

動作性IQ141ギフテッド。そんな人の視点から見た世界をつらつらとつづっていきます。

性格診断テストを病院で受けるとこんな感じ

 受けたのは7歳の息子ですが。
 病院で、臨床心理士さん立ち会いでがやってくれる本格的な性格診断を受け、その結果が出たのでご報告。便宜的に性格診断テストと書いてしまいましたが、正しくは人格検査というようです。人格検査、というと、なんとなく重いので……以下も性格診断として表記します。

性格診断テスト病院版はこんな感じ

 まず息子がお世話になっているのは精神小児科、リハビリテーション科です。診断名は自閉症スペクトラムADHD特徴もあり)。検査はリハビリテーション科の臨床心理士さんと一対一で行われるため、親は外で待機。そして検査項目は、

・描画:家、木、人などを描くもの。
・PFスタディ:やりとり場面の絵を見て、頭に浮かんだ文を吹き出しに書き込むもの。
・STD:書きかけの分に続けて、頭に浮かんだ文章を書くもの。

 の三つで、最後にまとめとして総評をつけてくれる、という感じです。
 映画やドラマでたまーにあるような、絵を描かせてそこから心理を分析、するみたいな。息子が描いたもの自体は見せてもらえませんでしたが、見たかったなぁ。以下、各検査後の報告を簡単に。

描画

「家」の絵は大きくしっかり描かれ、家庭が本人にとって安全な居場所として機能していることが伺われる。ただ、扉や窓などよりも、内装家具や屋根の模様を詳細に描くなど、全体を通して空想性の高さと着想の広がりやすさ、反して思考がまとまりにくい、現実を正確に捉える事が難しい、などの特徴がありそう。とのこと。
「木」の絵では枝が外側に伸び、外界との交流を望む気持ち、外界の影響を受けやすい様子があるが、感情のコントロールや対人交流がうまくいかない、との思いもあるよう。木が立っている地面は波打っており、不安定感、浮遊感があるのではないかとのこと。
「人」の絵では、宇宙服を着ている男の子(7歳)と女の子(8歳)の姉弟を描いたようです。身体は小さく、顔と手足が大きく描かれ、ここでも周囲に働きかけたい気持ちは高いが、外界と隔てられているような感覚、浮遊感があるのではないかと指摘されました。

PFスタディ

 検査対象は24場面あったようですが、息子が耐えられたのは12場面までだったようですw
 後半は心理士さんが読み上げ→本人が口頭で答えたものを記入する、という形で書き足してくれたようですが、息子は最後に「疲れたわー!!」と漏らし、そこからも対人場面での対応での疲労感の大きさが判明したようです。
 最終的に分析できた20場面のデータからは、集団に合わせる事、欲求不満時に他者と同じように行動することを意識する力の弱さが認められました。欲求不満の原因を他者や環境のせいにしやすく、周囲からの批判を恐れる気持ちも高い様子。率直な表明を避けて不平不満を述べる反応が多く、問題解決を意識する力は弱い。また、自分に責任があるという内省や、理性的に他者を許容する力も弱く、対人場面の対応力の未熟さが伺えた、とのことでした。

SCT

 これも最初の一文を少し書いて、「これは無理」と速攻投げ出してしまったようですw
 またまた心理士さんが読み上げ→本人が口頭で答える、という方式でやってくれていました。内容は「好き、嬉しい、イヤ、わかんない」といった感情を表しているものが多く、感情優位。排泄の失敗を例に挙げるところもあり、年齢相応に身体的なコントロールができないことの苦痛もあるようでした。
 家族イメージは、母(私)には肯定的で心的距離も近く、父(いない)に対しても、いたらいいな、との気持ちが表現され、ネガティブな思いは見受けられなかったようです。
 他者に対しては「(友達は)少ない。でも大人数だとどうしていいか分からない。少ない方がましだ」と言ったようですね。

まとめ

 長所としては着想豊かで、好きな事には没頭し、知識を広げていける。短所としては、行動が感情に支配されやすく、たくさんの思いつきにも整理がつかず、客観的視点で見られなかったり正確に状況把握ができない、といったところでしょうか。
 息子本人の感覚としては、社会から隔てられたような感覚、足元の不安定感がある。そんな感じではないかとの見解を頂きました。なるほど、だから自閉症、っていうんですね。
 直近の問題点は、対人場面対応の苦手さ、でしょうか。本人としては、同世代の子供との対人交流がうまく行きにくい、不全感を感じているようです。

 支援方法もいくつか教えていただいたので、ご参考までに。

・本人の着想の豊かさを受け止めつつ、同時に現実的に大事な視点、客観的な視点も教える。
・良くない行動があれば、社会的なルールや他者の気持ちをかみ砕いて教えた上で、良い行動を伝える。
・思い通りにならない場面でも、妥協する事、感謝する事、謝る事のメリットを伝え、行動に取り入れられた時にはしっかり褒める。
・一人で本を読む、自由に絵を描く、大人とのおしゃべりなど、ストレスを発散する時間を確保してあげる。

 ……これ、まんま子供の頃の私と、私の親に見せてあげたい。