自閉症スペクトラムの子どもと親
こんにちは。最近ついつい怒ってしまって、息子に対してどう接すればいいのか分からなくなっている私です。
あれ?そういうの克服したんじゃないの?……って感じですが、人間の発達って一筋縄ではいかないのねんー。
最近はたまにしかブログ更新しないので、まずは状況を説明しておきます↓
息子→自閉症スペクトラム診断アリ(知的障害ナシなので経過観察中)
私 →ギフテッド(高IQのため、発達障害判定下りず)
で、今回は何に困っているかって、
息子の特性のままに育てる
→友達ができない
→息子自身がそれを悲しんでいる
というところですよねー。
宿題なんかについても、本人はやりたいと思っているし、決められたことが出来ないと困る、というのは理解している。でもいざ、机に向かうと途端にストレスにやられてしまう。という状態が続いている。
これになんで困っているかって、私が生来の性質的に、“自閉症スペクトラムの気持ちや感覚が分かり”、かつ、“多数派が支配する世間の感覚も経験的に理解している”という点に原因がありますよね。
自閉症スペクトラムの特徴の一例として、それこそ好きな事・興味のある事はいくらでもできるけど、嫌な事・意味を感じられない事なんかについては本当に身体が重くなって息苦しくなって、頭が回らなくなる、というものがあるんです。
健常者からしたら、「ハァ?なに甘えてんの?うちらだって嫌なの我慢して生きてるんだけど」って感じなんでしょうね。
私だってそう思いますよ。自分が「みんなそうなんだ」「辛くてもやるもんだ」って事を刷り込まれて、『自分がワガママで、周りの正しい世界に合わせるべきだ』を強要されて生きてきた人間だから、なおさら。私は自分が周りに合わせなきゃ生きてこられなかったのに、息子は多少なりとも融通をきかせてもらっている。しかもその上で、「こうしたいけど、ぼくにはできない」って言っている。
できない、じゃねえよ。やんなきゃ余計にガンガン怒られるんだよ。こっちがストレスためすぎてキレたってまた怒られるし、何言ったって「言い訳するな」って言われるんだよ。
……ってな感じで、黒い感情がふつふつと湧き起こってしまう。
自分が許されなかった事を許してもらって、「できない」って口に出して言える息子に、嫉妬しているんでしょうね。多分。
そして、そんな「できない」が許されてしまったら、私が知っている世間で息子が生きていけるのか分からないから、心配でしょうがないんだ。
分かってます。
心理学的でいう、いわゆる『課題の分離』ができていない、という事は。
でもさ、じゃあさ、どうすればいいんだい。
「親や周囲のサポートが必要です」「その子に合った教育や環境を」って言われているし、そうしたいけど、出来ないんだよ。
放課後療育クラブなんてどこもかしこもいっぱいだよ。
事情を知っている大人は気を遣ってくれるけれど、子どもは正直だよ。小学三年生にもなって指を口の中に突っ込んでたり、サッカー中に、自分の話を聞いてくれる優しい大人に話しかけに行ってる子となんか、友達になってくれないんだよ。
ほっとけばいいの?
「どうにかしたいけど、できないんだ」って、ちゃんと助けを求めている子を?
なんとか手助けしてあげたくて色々な方法を考えるけど、そばで一緒にやってたって「できない」っていう子に、これ以上どうすればいいんだい。
結局、少数派が無理矢理にでも自分を捻じ曲げて、世間のルールに合わせるしかないじゃないか。
綺麗事なんて大っ嫌いだ。
あれから何十何年経ったからって、世間はそんなに優しくならない。
一部の関係者達が優しいだけで、世間は結局、使い勝手のいい、数が多い者たちのために働くんだ。知ってる。
だから、だからさ。
たまーに、本当にたまーにだけど、本当に心から、無条件に受け入れてもらった時、涙が出そうになるんだ。
本当は、助けてほしい、と思っているんだ。
だから私に助けを求められる息子に対して、この子はどうにかしてあげたい、っていう気持ちと、私は誰にも助けてもらえないのに、っていう嫉妬が入り混じる。
人間の心理は複雑ですね。自分自身の心でさえ、こうして書き出して整理整頓しないと上手く表現できない。
私は三十云年生きてきて、大分、処世術を身につけてしまったけれども、息子はまだまだとっても心が柔らかい。
ただでさえ純粋な心が傷だらけになっていくのを見るのは本当に辛い。でも生き延びるためには、何故友達ができないのか分からない彼に、現実を伝えなければならない。
私達がこの世を生きていくためにはさらに傷つかなきゃいけないらしい。
ただでさえ厳しい事を言わなければならないのだから、せめて自分の内面の問題を持ち出して、怒ってしまう事は避けたい。そのためにこのエントリーを書いたまである。
心理と教育コースに在学中とはいえ、発達障害や臨床心理についてはまだまだ無知なので、今月中旬に子ども病院の予約が入っているので、いろいろ相談してきたいと思います。